論文講読を行う授業で担当した学生がトクサ属(特にスギナ)に興味を持っていたことに影響を受けて、家の近くのお寺にあったトクサを観察してみました。トクサは通常枝分かれせず、葉も非常に退縮しているため、節のある棒のような形状をしています。今回観察した場所では先端が切除された個体についてはその下部にある節から複数の枝が出ている様子が観察されました(写真左)。スギナの小枝と同じく節の葉よりも下から発生していたので、同じような仕組みで発生は行われていると思われます。また未成熟な胞子嚢穂をつけている個体も見られました(写真右)。春先に胞子茎(ツクシ)を出すスギナとの生存戦略の違いというのも気になります。
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